わたしが安価な油を使わない理由

わたしは、一般的な大手メーカーの油は使いません。
その理由は・・・?
いわゆる普通の安価なサラダ油は、効率化を図るため、ヘキサンという石油物質の溶剤を使って、化学的に抽出しています。
ヘキサン自体は劇薬で毒性もあり、また他の化学薬品も残っているのが危険なこと。
さらに最初から火入れをしているので、すでに油が酸化してしまっていること。
そして、このヘキサン抽出法だと、トランス脂肪酸が劇的に増えてしまうこと。
などの理由から、マクロビオティックで使う油は全て伝統的な圧搾法の油です。
油の種類と特徴・・・
☆なたね油
なたねを搾ったもの。
美しい濃い黄色で特有のクセがあり、天ぷらに使うと独特の風味が出る。
必須脂肪酸をバランスよく含み、熱に強く、揚げ物のほかに炒め物、煮物などによい。
☆ごま油
香りの高さが格別で、抗酸化物質が含まれ、酸化しにくく、加熱調理にも安心。
揚げ物、炒め物、煮物や手当法にもよい。
一般的には白ゴマを焙煎して搾りますが、焙煎しないで搾った無色透明のごま油は、太白ごま油と呼ばれ、アーユルヴェーダでは「10分で骨まで浸透する」とされマッサージで使用します。
☆オリーブオイル
オリーブの実を搾った油で緑を帯びた黄色。
産地や収穫時期により香りと風味に差がある。オレイン酸が主で酸化しにくく、生でドレッシングやマリネなどに使うほか、揚げ物、炒め物にも。
☆グレープシードオイル
ぶどうの種を搾った油で緑色。あっさりとしてクセがなく、ドレッシングや塩を混ぜてパンに添えるなど生食が美味しい。参加を防ぐビタミンEなどの成分が豊富なので、加熱調理もOK。
☆麻の実油
麻の実から搾った暗緑色の油、ナッツのような軽い風味があって美味。
80%以上が必須脂肪酸で、リノール酸とαリノレン酸のバランスが理想に近い。生食するほか、揚げ物や炒め物、お菓子にも。
☆えごま油
シソ科のえごまの種を搾った油。食すと10年長生きするとのことで東北地方では「じゅうねん」の別称があるとか。
αリノレン酸が約60%も含まれる。
☆フラックスオイル(亜麻仁油)
亜麻の種から搾った油でさらっとしていてクセがない。
αリノレン酸を約50%以上含み、リノール酸と合わせると火数脂肪酸が約70%になる。
ドレッシングやマリネに使うなど生食に。
生食に向くのは、麻の実油、えごま油、フラックスオイルです。
ちなみに脂肪酸とは、エネルギー源や細胞膜の材料になるなど、私たちが生きていくのに欠かせない栄養素。
その脂肪酸のうち、オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸は、体内で合成できない必須脂肪酸と言われています。
これらは、血中コレステロールを下げ、高血圧や動脈硬化、ガンを予防しますが、摂りすぎると免疫力を抑制するなどの害があります。
生油は揚げ物に比べ陰性より。身体を冷やします。
ドレッシングのような生食は、夏以外はあまり摂りすぎないことをお勧めします。
また、大根おろしなどの薬味は、油を中和するし、体内でバランスをとってくれます。
健康に良いとされるαリノレン酸。
なたね油やごま油にも含まれてはいますが、熱に弱いため、普段熱調理に使うことが多い油からはあまり摂取できません。
なので熱調理しても損なわれにくい、根菜類や小松菜などの葉菜、わかめなどの海藻類から摂るのをすすめられています。
ただし、えごま油やフラックスオイルから摂る場合は、加熱せずにドレッシングとして使います。
αリノレン酸は、熱に弱いためです。
いい油がスーパーに売ってない!という方。